日々
大切なもの
2023/09/03
道風の書、黄瀬戸の茶碗、荻須高徳の絵、時代も芸術の種類も違うが共通しているものを感じられます。それは恐ろしいものでもあり、また美しいものでもあります。
9月24日「静かに、傾く」研究者、役者、陶芸家の恐ろしさを知らせたい。
大切なものになります。
9月24日、愛知県芸術劇場
2023/08/25
9月24日、愛知県芸術劇場の小ホールで開催します『静かに傾く』
傾くの読み方は、二つ
「かたむく」「かぶく」
静かに傾いて、考える中から、生まれた様々な日本独自ー。
こうありたいと傾いて考え続けた人たちをとりあげています。
小野道風、茶碗、油絵の荻須高徳画伯。
芸術は「自己に忠実でありたい人が思い悩むところであるものでなければならない」と思いますが、インスピレーションだけではなく、もう1人の自分が離れて見ているんですね。
人間国宝になられた野村峰山氏の尺八の音色も同様。
篤くてしかし苦悩だらけからできた美しい文化を
野村峰山氏の尺八でつないでいきます。
歌舞伎の市川新蔵氏は油絵画家、荻須役「パリの日本人」と言われた荻須画伯を演じて下さいます。
荻須自身の言葉を語ります。
芸術で華やいだ「時と人」を思いながら親しく、楽しむことができますようたくさんの映像と、様々なジャンルの抜きん出た人の生の声。エネルギーをあびに入らしてください。
皆様のご来場をお待ち致しております。
地域への思い
2023/07/12
現在の地域に、思いを持つだけではなく、そこで何があり、どんな感情を持って過ごしていた人がいるのか。そのような思いが重なり、重なりが堆積し、知らないかつてを感じていく。それは分厚い、深いものへ向かうように感じる。なぜそう感じるのかわからないが、そのわからないことや、感じるものを、繰り返し積み重ね感じていけば、そこはかとなく、茂る木々が、なまめかしい情景となり、自分までもなまめかしく深まった気がするのです。(市川櫻香)
教育心理学の話
2023/06/22
箱庭をつくり、そのそばに人形を立たせます。
そしてこどもに「あのお人形さんからはどんな景色が見えるかな」と聞きます。
1. 幼い子供は質問の意味が分からない
2. ある程度成長した子は人形の視点と自分の視点とを混同させて答える
3. 更に成長した子は人形の視点から答える
つまり、人間は成長すると他人の立場に立ってものを見る事ができる。
という実験です。
これに則して言うのなら
能を見て
1. 幼い子は何も分からないし、感じない
2. ある程度文化的に成長している子は「難しい」と感じることができる。
ということが言えると思います。
ですから、幼くして能を見て「難しい」と子供が言ったなら、
その親のそれまでの文化的な教育は大成功だと思います。
子どもに「能は難しい」と感じるチャンスを与えることが文化教育であり、「難しいから、深くなれる」ということだと思います。
子供の頃親に「なんでぇ~」と聞いて「おおきゅうなったらわかるわ、今はまだ小さいさかいな」と言われたこと、ありませんか。
シェークスピアでいうなら「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学などには思いもよらぬ出来事があるのだ」と同じです。
天才の領域
2023/05/02
1561年信長と家康が和解をし、1584年秀吉と家康が和解をする。
信長ならば信長、秀吉ならば秀吉の考えの中に入って、彼らの着想力を得ていく。信長の好み、秀吉の好みを外でながめているのと、中に入ってながめるのとは、全く違うはずです。家康も秀吉も信長も、戦国を戦ったということ以外で考えると、とても面白い人だと思う。どこが面白いというと、中でも芸術の意味で秀吉が面白い。面白い人というのは、素質の人とそうではなく、修練の人とあると思う。秀吉は素質の人。家康は修練の人の気がする。和解や和睦は「はい、今、和睦しました」とはならない。和睦には和睦の道があり、これも修練であり、ここに向かういろいろなものが天才なんだと思う。この天才の修練は、どうしたらできるかと考えると、天才は本番の舞台を、いくつも踏むことでできると言えそうです。したがって本番を日々行うことで、天才はつくれるものなのかもしれません。
市川 櫻香
レポートを書くと広がる世界
2023/04/25
今年度の活動にお越しいただき、そこで考えたり、見たり、聞いたり、感じたりした愛知のことをレポートとして提出してみませんか?
優秀なレポートは、伝統芸術研究冊子『日本の想像物語』に掲載し、全国の図書館に寄贈します。
また、国会図書館にも納めますので、貴方のレポートが永久に残り続けます。
詳細は特設ページをご覧ください。
想像物語
2023/03/24
『想像物語』をテーマに能、日本舞踊、絵巻物語
名古屋能楽堂の空間にそれぞれの歴史と技をご堪能ください。
日時:2023年 5月27日(土) / 28日(日)
詳細やチケット情報などは、まもなく公開いたします。
ときどき2023
2023/03/19
「ときどき2023」公開しました。
今年度もさまざまな事業を発信していく予定です。お楽しみに。